避難所の閉鎖

今日、最後の仮設住宅の入居説明会の日程が決まった。
7月21日。
これで、避難していた方々がすべて仮設住宅などへ移ることになる。

みんなの引っ越しが終わったら、避難所の大掃除をして、避難所を閉鎖することになる。

私はみんなの役に立てたのだろうか？

あっという間の４ヵ月だった。

津波が襲ってきた夜、避難所には全員が入りきれなくて、男たちは外で一夜を過ごした。
瓦礫のなかから拾ってきた木を一晩中燃やし続けた。鎮魂の火だった。
翌朝、子供たちが中心になって、ラジオ体操をした。

電気、水道、固定電話、携帯電話、すべてが不通になった。
そして、避難所周辺は津波のために瓦礫だらけとなり、陸の孤島となった。
唯一の通信手段は、防災行政無線だけ。

無我夢中だった。ひきもきらない安否確認の問い合わせ。ときにはいらついてそっけない応対をしたこともあった。

３月から４月まで、家に帰れなくて、交代で仮眠をとった。

亡くなられた方の情報、安否不明の情報、悲しい知らせが届く。

子供たちがやけに元気で、なんとなくホッとした。

避難所は、この４ヵ月、私の生活の大部分だった。
それもまもなく終わる。

これからは、復興に向けた仕事が待っている。